「PR/広報領域におけるライティング・編集の仕事」といっても、その内容はさまざまです。企業が必要とする「書く仕事」には、そもそもどんなものがあるのか。今回は以前、トナリノ広報部内のイベントで行ったブレストをもとに、改めて内容を整理してみました。
企業の中に「書く仕事」は山ほどある
そもそもどんな企業の中にも、文章を書いたり、言葉で表現したりする必要がある仕事はたくさんあります。以下、ざっと思いついただけリストアップしてみました。
特に人数の少ない会社では、ライティングや編集のノウハウを知らない、もしくは文章を書くことに苦手意識があるにもかかわらず、上記の業務を兼任で担当せざるを得ない方がたくさんいると思います。
さらにカテゴリーをわけてみる
先ほどは「企業内で必要となる書く仕事」という要件のみで片っ端からリストアップしてみましたが、さらにざっくり、コミュニケーションの対象・目的別に仕事をざっくりとカテゴライズしてみます。
●インターナルコミュニケーション
社内報やイントラネット、社内ポータルなどを活用して、社内のコミュニケーションを円滑に行うための情報発信を行います。コロナ禍に入ってから、特に重要度が増している領域だと認識しています。
●マーケティング・セールス
営業活動のために必要となる制作物や、コンテンツを制作し、発信します。特に事例の作成やSEOライティング、販促目的のオウンドメディア運用などを行うため、企業の方がライターや編集者を探しているケースが多いように思います。
●採用
採用活動を行うために、必要となる情報発信を行います。経営者や社員インタビューの作成、社内の座談会コーディネートなどで、ライター・編集者に声がかかるケースが多いです。応募者を広く集めるための情報発信だけではなく、カルチャーやスキルのミスマッチが起きないよう、発信内容をチューニングする役割もあります。
●企業広報全般
忙しい経営者の専任編集者・ライターという形で、メッセージの執筆を代行したり、書籍の執筆をサポートしたりするケースがあります。そのほか、企業サイトや会社案内の制作、リリースの配信など、コーポレートコミュニケーション領域の発信もさまざまあります。
●その他
上記4つのカテゴリに当てはまらないものも多々あるので、一部を記します。(もっとたくさんあるかもしれません)
CSR
CSR報告書の制作など
IR
アニュアルレポートの制作、投資家向けの情報発信など
テクニカルライティング
マニュアルや説明書などの制作
UXライティング
サービスやプロダクトに使用する用語の選定、表現の検討など
上記はあくまでもざっくりしたカテゴライズにはなりますが、「企業の中の書く仕事」と一口にいってもさまざまな領域があることをお伝えできたかと思います。各領域、その分野に特化した事業を行っている専門の会社も多々あります。
「書き手」としてどの領域の仕事に携わりたいのか、どのスキルや専門知識を磨くのか、考えていくうえでの参考にしていただけたら幸いです。
トナリノ広報部では、PR/広報領域のライティング・編集について情報交換や勉強会などを行っています。