「メールマガジン」をつくるとき、書き手が考えたいこと

2021年11月26日、コミュニティ・メンバー限定で「メルマガ勉強会」を開催しました。
PR/広報領域で編集・ライティングの仕事をしていると、企業の方から「メルマガをはじめたいんだけど、どうすればいい?」「メルマガの原稿作成を手伝ってほしい」というご相談を受けることがあります。またここ最近、あえて限られた人にメールでコンテンツを送付する、ニュースレター形式のメディアをよく見かけるようになりました。
そこでトナリノ広報部では、「メールマガジン」というコミュニケーションツールについて、改めて参加者のみなさんと考える時間をつくりました。
勉強会では、実際に「トナリノ広報部」が実践しているメルマガの設計・運用事例、具体的な成果などをご紹介しつつ、メルマガの制作・運用についてさまざまな情報交換を行いました。
内容の詳細についてはメンバーシップ限定となるため割愛いたしますが、「メールマガジン」という広報ツールについて考える良いきっかけになったので、今回は、個人的に改めて実感したポイントを簡単にまとめておこうと思います。
「誰と」「どんな」コミュニケーションを取りたいのか?
「メールマガジン」と一口にいってもその目的、役割によって運用手法はさまざまです。まずはその目的を明確にする必要があります。
メルマガのコンテンツ内容、デザイン、構成、ボリューム、配信時間、配信頻度など、すべては「誰と」「どんな」コミュニケーションを取りたいのかによって変わってきます。
個人的には、ここで「どう情報発信するべきか」ではなく、「目的を叶えるためには、この(リストの)人たちとどんなコミュニケーションをとることが望ましいのか」と考えることが大事だと思っています。
些細な違いかもしれませんが、メルマガを「情報をリストに一斉送信する手段」と捉えるか、「興味をもってくれている人たちとコミュニケーションをとる手段」と捉えるかによって、運用の姿勢や成果が変わってくるのではないでしょうか。
自分たちにとっての最適解は「やってみないとわからない」
勉強会内でもいくつかご紹介したのですが、メールマガジンの運用やメールマーケティングに関しては、ちょっと検索すれば具体的なノウハウやTIPSが山ほど出てきます。何時に配信すると読んでもらえる可能性が高いのか。平均的な開封率はどのくらいか。どのくらいの文字数がいいのか。ボタンはどのように配置したらいいのか……。
こうしたノウハウは有用なものが多々ありますが、頭の片隅に置いておきたいのは、すべてが自分たちの事例に最適なわけではないということです。
「誰と」「どんな」コミュニケーションをとるかを考えた結果、一般的なノウハウとは違うやり方の方が成果に結びつくこともあるかもしれません。そのあたりは、柔軟に考えながらトライ&エラーを繰り返して自分たちにとっての最適解を探っていくことが大事なのだと思います。
いまは、そこまでコストをかけずともメルマガ配信の成果を数値で分析できるツールがありますので、そういったものを活用して、結果をみながら改善を重ねていくのがベストなのでしょう。
結果が出ないときは「リスト」を見直してみる
これももう、基本中の基本ではありますが改めて。
現在、「トナリノ広報部」で運用しているメルマガは、開封率が平均の数値を大幅に上回っています。その理由を考えていて、たどり着いた結論がこれです。
メールマガジンを送付する対象者の方を集める方法と、メルマガの内容がちょうどマッチしたのだと思います(正直なところ、当初はそこまで意図していませんでしたが)。
現状、おそらくメルマガの開封率やCV率をどう向上させるか、コンテンツ内容や配信方法に頭を悩ませている担当者の方が多いと思いますが、思うような結果になかなか結びつかない場合は、メルマガの送付先リストを見直してみるのもいいかもしれません。
メルマガも使い方次第で優秀なコミュニケーションツールになる
以上、簡単ではありますが、開催したメルマガ勉強会を通じて改めて感じたことを3点、まとめました。
メルマガの運用になかなかリソースを割けない……という企業の方も多いとは思いますが、活用方法次第で、メルマガはかなり優秀なコミュニケーションツールになり得ると考えます。
自分たちもいろいろと試行錯誤してメルマガの運用を続けながら、今後も「メールマガジン」というツールについていろいろな情報交換ができる機会を積極的につくっていこうと思います。
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