このコラムは、あるひとりのライターが「企業広報支援ライター」と名乗って活動していた5年間(2013年〜2018年)の経験をもとに書いた当時のブログを、一部改訂して再掲したものです「仕事は基本的に選ばない」「きた仕事は断らない」――ときどき、活躍しているベテランライターの先輩方がそんな話をしているのを聞くことがある。わたしはその言葉を聞くたびに、こころの片隅でちょっとした反発を覚えてきた。なんでも引き受けるのはいいが、どんどん自分たちが疲弊していく一方の現場。ちょっとしたことを妥協したばかりに、望まない方面の仕事を次々と引き寄せてしまう人。そういうケースを、かなり見てきたからだ。